写真家として 写真を語る
写真そのものの価値観を考えるときがあります。
私は、写真というものは、「芸術」というカテゴリーに入るひとつの文化であり、歴史に残るものでありたいと思います。
しかし、世の中では、「写真は芸術ではない」という認識も一般的で、「写真」は、「カメラが写すもの、カメラに写るもの」と考えられる場合が多いのです。ようするに、写真は、「誰が撮っても同じものが写る」あるいは、「そのままに写る、ただそれだけ」みたいな存在と考えられているわけです。
「写真家」としての存在は、写真そのものの価値が認められて初めて存在します。その価値が、どういうものであれば認められるのかというと、「写真の中に、写真家としての思想がしっかりあること」が必要なのです。なぜ、その写真を撮ったのか、なぜ、その写真を創ったのか、はっきりとした意志がそこには存在する・・・それが、「写真家の撮る写真」であると思います。
その価値観を考えるとき、近い種類として比較されやすいのが、動画(ムービー)と静止画としての絵画、絵の世界になります。歴史の長さでは、動画の歴史が短いのは当然ですが、いわゆる「写真」というものが存在してからの時代も、「絵」に比べれば、ほんの最近の物に過ぎないと思います。
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