レタッチ修整について
撮影した後に、ネガ、データ、プリント、画像に、加工を施すこと。これは、いわゆる「修整する」と、同義語と考えていいと思います。
プロの技術の一つに、ネガフイルムにレタッチする(修整する)ということがあります。針のように細く尖った鉛筆で、ネガフイルム上に加筆していきます。ネガは、非常に小さく、ルーペ、顕微鏡などで拡大して見ながら、指先の繊細な感覚で、やわらかいタッチの作業となります。高度な技術と経験が必要です。(参照 スタジオ大滝レタッチについて)
さらに、プリントされたものに直接、レタッチして写真をより良くすることができます。プリントレタッチです。この技術はさらに、経験と理解力が必要です。技術的には、「絵を描く」と全く同じです。特殊な染料と、筆を使います。ごみ等が入り白く抜けている場所を埋めたり、瞳を黒くしたり、唇のライン、眉のライン、いろいろ加筆したいところを作業します。プリントに直接ですから、写真の質感が変わらないようにしなくてはいけません。高度な技術です。
いずれにしても、最終的な写真の仕上がりを少しでもいいものに仕上げたいという写真家が生み出した、特殊な技術であるといえます。特に、プリント上のレタッチについては、一枚一枚の手作業となり、手間もかかり、重労働となります。世界的に見ても、手先が器用で、色彩感覚に優れた日本人の特殊な、貴重な技術だと思います。
PCの出現により、デジタル加工技術は、あたかも誰でもできるかのように思えますが、それを正しく、違和感なく適切に使用することができるのは、従来の写真に、きちんとレタッチできた人、修整できた人こそできるものだと思っています。
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